ボーナストラック: Chromebookで新しいLinuxアプリを使いたいときはFlatpakを使う

nogajun
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LibreOffice日本語チームblogに「ChromebookにLibreOfficeをインストールしてみました」という記事を書きましたが、そこから溢れた事を書いてます。

Flatpak以外にも記事を追加するかも?


ここには、最新のLibreOfficeを利用するためにFlatpak版を利用を検討したときに調べた事を書いています。 結果としては、fcitxの権限を上書きしても日本語入力ができなかったのでFlatpak版LibreOfficeは使いませんでしたが、ChromebookのStretch環境で新しいバージョンのGIMPやInkscapeなどを利用するには有効な手段なので残しました。

新しいLinuxアプリを使いたい場合、Linuxディストリビューションの垣根を超えてアプリが利用できるFlatpakというパッケージシステムを使うと楽にインストールできます。 Flatpakアプリを利用するためにはFlatpakが必要なので、stretch-backportからインストールします。

 $ sudo apt -t stretch-backports install flatpak

Flatpakアプリは、Flathubというサイトが中心となって配布しているのでリポジトリも追加します。

 $ sudo flatpak remote-add --if-not-exists flathub https://flathub.org/repo/flathub.flatpakrepo

以上でFlatpakのインストールは終わりです。設定を有効にするため、ターミナルのアイコンを右クリックして「Linux(ベータ版)を終了」からLinuxコンテナを終了してください。

Flatpakアプリのインストールですが、GUIクライアントのGnome Softwareがうまく動かなかったのでコマンドラインを使ってインストールする必要があります。Flatpakパッケージ一覧はFlathubにあるので、アクセスしてインストールしたいアプリを探します。

アプリ紹介ページの下部にインストールコマンドが掲載されているので、これをコピーしてターミナルに貼り付ければインストールできます。ただし、Chromebookではシステムとしてインストールの必要があるので、掲載されているインストールコマンドの前にsudoをつける必要があります。

 例: 掲載されているインストールコマンド
 flatpak install flathub org.gimp.GIMP

 Chromebookにインストールする場合は、下のように必ずsudoをつける
 sudo flatpak install flathub org.gimp.GIMP

FlatpakアプリにFcitxで日本語入力ができません

Flatpakアプリには、Fcitxの利用を考えて作られていないものが多くあります。 回避策としては、Flatpakアプリの権限を上書きしてFcitxにアクセス権限をつけると入力できる場合があります。

 $ sudo flatpak --system override --talk-name=org.fcitx.Fcitx --talk-name=org.freedesktop.portal.Fcitx <app-id>

Chromebook環境はサンドボックス環境なので大丈夫ですが、権限を緩くすると穴を空けることと同じなのでご注意ください。