ローカルネットワーク内のRaspberry Pi/Raspbian(Wheezy)上でEtherpad Liteを動かして共同でドキュメントを書く

nogajun
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昨日の続き。 Etherpad liteは、Webブラウザ上からドキュメントを共同編集するEtherpadをnode.jsを使って書きなおしたシステムだそうです。

これをローカルネットワーク内にあるRaspberry Piにインストールしてみたのでメモ。

前提としては、イベントで一時的に使うだけなので設定としてはゆるゆるです。 それとRaspberry piには、あらかじめavahi-daemonをインストールしてあり、raspberrypi.localで接続できる前提です。

nodebrewをインストール

Raspbian(Wheezy)には、一応、node.jsのパッケージがあるのですが、0.6系と古いので、nodebrewを使って0.10系をインストールします。

インストールは簡単でgithubに書いてあるとおりサクッとインストールできます。

 $ curl -L git.io/nodebrew | perl - setup

ホームディレクトリの.nodebrew以下にインストールされるのでパスを通しておきます。

 export PATH=$PATH:$HOME/.nodebrew/current/bin

~/.bashrcにも書いておくと良いです。

 # nodebrew
 export PATH=$PATH:$HOME/.nodebrew/current/bin

node.jsをインストール

nodebrewコマンドが使えるので、node.jsのバイナリをインストールします。 今、v0.10.32がカレントだそうですが、バイナリがないのでv0.10.28を使いました。

 $ nodebrew install-binary v0.10.28

バイナリをインストールしたら、バージョンをセットします。

 $ nodebrew use v0.10.28

Etherpad Liteをインストールする

インストールはgithubからクローンするだけです。

 $ git clone https://github.com/ether/etherpad-lite.git

設定は後にして起動してみます。

 $ cd etherpad-lite/
 $ ./bin/run.sh

スクリプトを実行すると必要なライブラリのチェックなどが始まりますが、PCと違ってかなり待たされるので放置しておくとよいでしょう。

Etherpad Liteが起動すると、このようなメッセージが表示されます。

 [2014-10-28 16:45:57.686] [INFO] console - You can access your Etherpad instance at http://0.0.0.0:9001/
 [2014-10-28 16:45:57.690] [WARN] console - Admin username and password not set in settings.json.  To access admin please uncomment and edit 'users' in settings.json

この状態になったらCtrl+Cで一旦止めて、設定ファイルsettings.jsonを変更します。 変更する部分は、adminに関する部分のコメントを外してパスワードを設定するぐらいでしょうか。

設定を変更したら、もう一度./bin/run.shを実行して http://raspberrypi.local:9001/ にアクセスします。

Etherpad Liteログイン画面

文書名を入力すると文書が開きますが、初回はかなり待たされます。

Etherpad Liteの画面

しばらく待って文書が書ける状態になると、それほど遅くもないので試しに使うにはいいと思います。

とはいえ、Raspberry Piでは一斉に接続したりなど何か作業が発生すると、CPUが100%に貼りつくので使うなら普通のPCを使うほうがいいかも。