Flatpakアプリをダウングレードしてアップデートされないようにピン止めする

nogajun
nogajun

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スクリーンショットを撮るShutterが使えなくなってKsnipに移行していたけれど、新バージョンで文字入力ができなくなったので以前のバージョンに戻しました。

debパッケージのピン止めは情報がありますが、Flatpakアプリのダウングレードとピン止めは情報がないのでメモしておきます。

最初に以前のバージョンのハッシュ値を調べます。

 $ flatpak --system remote-info --log flathub org.ksnip.ksnip

         ID: org.ksnip.ksnip
        Ref: app/org.ksnip.ksnip/x86_64/stable
       Arch: x86_64
     Branch: x86_64
 Collection: org.flathub.Stable
   Download: 1.1 MB
  Installed: 3.5 MB
    Runtime: org.kde.Platform/x86_64/5.15
        Sdk: org.kde.Sdk/x86_64/5.15

     Commit: 8d302de86d15141697a87f8a10a8ea0e667ceee468489348028a93c5ba98b7cb
     Parent: 515f65c35ea86dceb1d14e9f8099ac9ef9dad15cb9e07ec1750acdae34f9ecd1
    Subject: Update version 1.9.0 (fc71031f)
       Date: 2021-05-24 17:16:14 +0000
    History:

     Commit: 515f65c35ea86dceb1d14e9f8099ac9ef9dad15cb9e07ec1750acdae34f9ecd1
    Subject: Update version 1.8.2 (6f60201f)
       Date: 2021-03-23 06:49:05 +0000

Commitの数字がハッシュ値なので、515f65で始まる数字をコピーします。そして、コピーした数字をcommitに指定してupdateします。

 $ sudo flatpak --system update --commit=515f65c35ea86dceb1d14e9f8099ac9ef9dad15cb9e07ec1750acdae34f9ecd1 org.ksnip.ksnip

以前のバージョンがインストールされたら、maskして自動更新されないようにします。

 $ flatpak --system mask org.ksnip.ksnip

アップデートをインストールする場合は、手動でインストールできます。また、maskに --remove オプションを指定して実行すれば解除できます。

追記:バージョンアップが原因ではなかったです。

きっかけの日本語入力ができなかった問題ですが、環境変数を追加していなかっただけでした。追加したら入力できるようになりました。Flatpakの環境変数についてはこちらに書いてます。

また、書きますが、GUIから設定が変更できるFlatseal使うと簡単に追加できますよ。