ぐるぐる

nogajun
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お金の事は面倒くさいっすね。 ということでやっと書けます。

_ 関西オープンソース2009に行ってきたよ

関西Debianブース

先週の金曜と土曜に大阪南港ATCで開催された関西オープンソース2009にLILO関西Debian勉強会で参加してきました。

が、正直なところ、あまり覚えていません!

出展者なので基本的にブース張りつき、セッションも見る時間なかったしということで、これを見た!というのはありませんが、とりあえず思い出しながら書いてみます。

一日目

一日目は、LILOブーストDebianブースを行ったり来たり。 で、LILOブースで突発的Linuxインストール大会をやってたけど、一勝一敗でわたしまけましたわ。という感じでした。 Debianブースでは、SHA-256/4096bitのGPG鍵を作っていなかったので、いじめられてましたw

二日目

Yabukiさんのセッション

二日目はずっとDebianブースでした。 SHA-256/4096bitのGPG鍵も一日目の夜にドキドキしながら作ったので、もう安心ですメロン。

ということでリア充になるためにブースではキーサインをしました。GPG鍵キーサインはリアルmixiみたいで面白いよ。

関西Debian勉強会のセッションは、Yabukiさんの、Debianに関わって自分の人生が広がったお話と台湾で開かれたDebia MiniConfのお話。 Debianに関わって自分もリアルで変わっている最中、変化していると実感しているので、これはすごい共感できたな。 それと台湾のDebian MiniConfの話の中で、Debian MiniConfの計画立案者がAndrew Leeさんという方とお話されてたのですが、その名前どこかで聞いたことあるぞと思ったら、lxdeのメンテナの人でした。

なんで覚えているかというと、Debianパッケージの説明のところにメンテナの名前が書いてあるのだけれど、普通はアルファベットのみの表記になってます。だけど、この人の場合は漢字名も表記してあるので、「なんでこの人漢字の名前も書いているのだろう」ということで覚えていました。

この人、アジア圏のオープンソース/フリーソフトウェアについて、結構ガッツリやってしまうタイプだそうです。

ステージでは、ひょうごんテックの大橋さんのステージを見ました。

いやー、相変わらずネタ冴えてます。オープンソース開発者とユーザをツンデレで表現してしかも表にするなんて。それだけで勝ちですね。

ほかには、清野さんのOpen Street Mapのステージをチラっと見たり、Wikimediaのステージをチラっと見たりして、トリはYabukiさんのDebian Developperへの道だけはガッツリ見ました.

Debianのオープンソースの徒弟制度というかジェダイナイツへの道は、外から見ると「何いってんの?」という感じだろうけど、こういう制度はいいと思うよ。

_ 「兵庫ニューメディア推進協議会 第2回情報通信セミナー 〜クラウドコンピューティング、オープンソースの活用〜」に行ってきたよ

次は今週月曜日にあった「兵庫ニューメディア推進協議会 第2回情報通信セミナー 〜クラウドコンピューティング、オープンソースの活用〜」の感想。

会津若松市の目黒さんがOpenOffice.orgについて講演されるということで行ってきましたが、兵庫県主催の講演ということで、スーツな人ばかりの中で、ものすごくアウェイな感じでした。そういう中で大丈夫かなと思っていましたが、講演された方のそれぞれの方のお話はとても面白かったですね。

「クラウドコンピューティングを探る」

基調講演みたいな形で、クラウドコンピューティングを知らない人に向けにサービスのしくみと海外の事例、ビジネスの展開などについて語られていました。

感想としては、濃いの一言でしょうか。

大学の教授をされてるだけあって話も展開も分りやすかったのだけれど、最初に大学の授業の3コマ分入ってますとおっしゃられたとおり、ものすごく中身が詰まっていて、本当の初心者の人はちょっと置いてけぼりになったかもしれないかな。なんて思いました。 それだけ内容は網羅的だったのですが、面白かっただけにちょっと惜しい気がしました。

お話の中で印象に残ったことといえば、従来のソフトウェア産業からSaas/Cloud Computingのパラダイムシフトをドリルに例えてお話されていたことでした。

従来、顧客が壁に穴を開けたいと思ったなら、ドリルを買ってくるしかなかった。そこでドリルを作って販売をした。 けれども顧客が本当に欲しいものはドリルではなく、ドリルを使って開ける穴である。

ということでソフトウェア自体(ドリル)が重要ではなく、サービス(穴)が重要というのは、なるほどなと思いました。 (ドリルと穴の例えは、調べてみると、いろんなところで言われているらしい)

「住友電工におけるOSSへの取り組みとOSS活用の進め方」

次は住友電工の方のお話。

よりグッとギーク寄りというか、実際に動かしているシステムのお話なので自分に近くなったような気がしました。

住友電工の情報システムが汎用機からダウンサイジングしていった過程の中で、オープンソースを取り込み発展していったお話をされたのですが、面白かったのはシステムの流れで汎用機、UNIXときて、そのままLinuxにスライドしたのかと思いきや、Windows NTが入ってるんですね。そして2年ぐらいで止めてLinuxに移行しているのが面白かったです。 Linuxに移行した際もUNIXで使っていたものを移植できたと言ってたので、UNIX文化の技術者が多そうなところでは、NTは、やりにくかったんだろうな。

で、現在。住友電工のシステムはSUSE上でXenとSUSE仮想マシン、DBはPostgreSQL、自社開発のJavaフレームワークでグループ会社のシステムは動いているそうです。

最後のまとめで「社内で使うものはルール化して標準を決める。」、技術の継承と新しい技術に対応するため「安易にアウトソーシングしない」この二つはなるほどと感じました。

「会津若松市におけるオープンソースの活用」

目黒さんの話を聞くのが目的だったので、楽しみ聞きました。

話の内容としては、資料や数値などは現在のものにアップデートされていましたが、基本的にはオープンソースカンファレンス2009仙台でのスライドと同じ流れでした。 (過去の資料は OpenOffice.org仙台ユーザーズグループOSC2009Sendaiにあります。)

中でも一番興味深かったのは、市役所内で作成される文書ファイルを種類別、課別で調べたグラフでした。 グラフ化してわかったことはOpenOffice.orgが一番使われている課は情報システム系の課ではなく、女性職員が多い健康増進課だったそうです。このことから男性よりも女性、コンピュータに慣れている人(こだわりがある人)より慣れていない人(こだわりのない人)が抵抗なく使ってもらえるのではと分析されていました。

あと、フォントの問題は大きいようです。毛筆フォントがない。OCRBフォントがない。Vistaから使われているメイリオなどのJIS2004のフォントで字体が変わっている問題など、その辺の問題解決はかなり苦労されているようでした。

帰り際

講演が終わってから帰り際、県の方と講演された方がたと少しだけお話させてもらいました。

オフィスソフトの移行問題Office2007にしろOpenOffice.orgにしろ結構しんどいですね。あと役所特有の話としては、JISなどに含まれていない人名漢字の問題があるのは、なるほどなと思いました。