2016-12-04
_ LibreOffice Drawでフラッグガーランドを作って、かわいく飾りつけよう+LibreOffice Kaigiのお知らせ
これは、LibreOffice Advent Calendar 2016の記事です。
はじめに
12月です。12月といえばクリスマスパーティーのお知らせなどを作りますよね。 そういうときに役に立ちそうな、旗をヒモで吊るした「フラッグガーランド」(参考)の飾りをサクッと作るTipsを書きます。
作り方
Drawを起動して、図形描画ツールバーの基本シェイプアイコン「二等辺三角形」を選び、幅1cm、高さ1.5cmの大きさの図形を書きます。
図形を上下反転(メニュー[変更]→[回転]→[上下])させ、線のスタイルを「なし」に変更します。
複製(メニュー[編集]→[複製])を使って図形を三つ作成します。複製の設定は「コピーの数:2」「X軸:1.0cm」とすると横に1cm(旗一つ分)ずつずらした図形が二つ作成されます。
複製した三つの図形の色を変更します。色ですがLibreOfficeのカラーパレットはどぎつい色しかないのでFlatColorからTurquoise(緑), Sun Flower(黄), Alizarin(赤)の色を選びました。
図形をグループ化してさらに複製します。 図形のグループ化は、グループ化する図形をすべて選択してコンテキストメニューの「グループ化」かメニュー[変更]→[グループ化]を選択します。 複製の設定は「コピーの数:3」「X軸:3.0cm」とすると横に3cmずつ(旗三つ分)ずらした図形が四つ作成されます。
旗ができたので旗を吊るすヒモをイメージした線を引きます。 図形描画ツールバーの曲線アイコン「フリーハンドの線」を選んで旗の上部に線を引きます。まっすぐな線よりも線が揺れていると手作りっぽい感じが出ます。線を引いたら、太さを気持ち太め(サイドバーから選ぶなら0.8pt)、長さを少し長め、色を黒から灰色8ぐらいの若干明るめの黒に調整します。
線を再背面に移動して位置を調整。旗と線をグループ化します。 再背面への移動は、コンテキストメニュー[整列]→[再背面へ移動]かメニュー[変更]→[整列]→[最背面に移動]を選びます。調整ができれば旗と線を選んでグループ化します。
旗とヒモができたので、吊り下げているように見えるよう変形させます。 グループ化した旗をコピーして適当な位置に移動して、標準ツールバーバーにある「効果」アイコンから「円形にする(遠近法)」をクリックします。
「選択したオブジェクトを曲線に変換しますか?」と尋ねられるので「はい」と答え、オブジェクトの右端のハンドルをドラッグして適当な位置に合わせます。
もう一つの旗を右側に配置し同様に変形させて左右に吊り下げているように見えるようにします。大きすぎる場合は大きさも変更して文書に収まるようにして調整すれば完成です。
LibreOffice Writerで利用する
作った飾りはDrawだけではなくWriterでも使えます。 使い方は、コピーして貼り付けるだけ。ということで使ってみました。
LibreOffice Kaigi 2016.12+Mini Debian COnference Japan 2016のお知らせ
ということで、12月10日に東京でLibreOffice Kaigi 2016.12があります。
- LibreOffice Kaigi 2016.12 - connpass: https://libojapan.connpass.com/event/42685/
「スタイルを利用した文書設計について考える」というタイトルで発表をする予定です。
そして、Mini Debian Conferenceも同時開催されます。
- Mini Debian Conference Japan 2016: http://miniconf.debian.or.jp/
どちらも行き来して見ることができるので、ぜひご参加ください
2016-12-20
_ LibreOffice Calcの作業効率をアップする便利ワザ11選
これはLibreOffice Advent Calendar 2016の記事です。
LibreOffice Calcを使っているといろいろネタがありますが、記事にするには短い小ネタがあるので、それをまとめてみました。
行を切り取り、移動して挿入する
Calcで、Excelでいう「行を切り取って移動」をするには以下のようにします。
- 行を選択
- 選択範囲をAltキーを押しながらドラッグする
参考
- ドラッグ&ドロップによるセルの移動 - LibreOffice Help: https://help.libreoffice.org/Calc/Moving_Cells_by_Drag-and-Drop/ja
特定の文字で列に分割する
メールアドレスのドメイン部分を分割するといった、特定の文字でセルを列に分割するには以下のようにします。
- 分割したいセルを選択し、メニュー「データ」→「テキストから列へ」を開く
- 「区切りのオプション」に「その他」と区切りとなる文字を指定する
数値の先頭に付いたシングルクォーテーションを削除する
先頭にシングルクォーテーションが付いて文字列と認識されている数値を戻すには、上の「特定の文字で列に分割する」を使って、「区切りのオプション」の区切り文字に「'」(シングルクォーテーション)を指定すると数値に戻せます。
式やデータを一瞬でコピーする
アクティブセルの右下にあるオートフィルハンドルをダブルクリックすると、データのあるセル範囲の一番下まで数式やデータをコピーできます。
データのあるセル行列の端まで素早く移動する
Ctrlキーを押しながらカーソルキーを押すと、データが存在するセルの端まで移動できます。 Ctrlキーと一緒にShiftキーも押しながらカーソルキーを押すと、大量にデータがあるセルも一瞬で選択できます。
重複行を非表示にする
行に重複したデータがあって見にくい場合、以下のようにすると非表示にできます。
- 重複したデータを含む行を選択
- メニュー「データ」→「フィルタ」→「標準フィルタ」を開く
- 標準フィルターダイアログの「オプション」をクリックし、「重複を無視する」にチェックを入れる。
odsファイルの検索(grep)や差分(diff)を取る
odsファイルに含まれる文字列の検索(grep)やファイルを比較(diff)するには、オープンソースの表計算ソフトGnumericに付属するssdiffとssgrepコマンドを使うとできます。
GnumericはLinuxディストリビューションならどれでも用意されているともいますが、WindowsはPortable Appsが配布しているポータブル版を使うのが良いみたいです。
行や列をタイトルにして印刷する
いわゆるExcelの「印刷タイトル」のような、特定の行や列をタイトルにするには以下のようにします。
- メニュー「書式」→「印刷範囲」→「編集」を開く
- 「繰り返す行」に見出しにする行や列を指定する
- 行または列を全ページに繰り返して印刷する - LibreOffice Help: https://help.libreoffice.org/Calc/Printing_Rows_or_Columns_on_Every_Page/ja
特定のシートのみPDFにエクスポート
特定のシートのみをPDFとして出力するには以下のようにします。
- 印刷したいシートのセルを選択
- メニュー「ファイル」→「PDFとしてエクスポート」を開き、「範囲」に「選択」を選ぶ
円グラフを時計回りに描画する
円グラフを描くと反時計回りに描画されますが、時計回りに描画するには以下のようにします。
- 円グラフをダブルクリックして、グラフの編集に入る
- グラフをクリックし、データ系列の書式(コンテキストメニューの「データ系列の書式」など)を開く
- オプションタブにある、「時計回りの方向」のチェックボックスにチェックを入れる
複合グラフを作成する
棒グラフと折れ線グラフを組み合わせた「複合グラフ」を作成するには、グラフウィザードで「縦棒と折れ線」を選択します。
ゼロの数字が入ったセルを印刷しない
ページスタイルのDefault(メニュー「書式」→「ページ」)の「シート」タブにある、「ゼロ値」のチェックを外す。
2016-12-24
_ クリスマスイブ
といっても、あまり変わらない生活です。
_ 2017年1月8日に姫路のQuiet Holidayで「パーティー51」という音楽ドキュメンタリー映画の上映会を開くので来てください。そして思ってること
年明け1月8日に姫路のQuiet Hollidayで「パーティー51」という韓国のドキュメンタリー映画の上映会を開きます。ということで告知と思っていることを書いてみました。
- パーティー51 映画情報 ~ Offshore: http://www.offshore-mcc.net/p/party51.html
- 『パーティー51』姫路緊急上映会+トークライブ(Facebook): https://www.facebook.com/events/840203806122036/
「パーティー51」のあらすじを紹介すると、映画は韓国ソウルの弘大(ホンデ)にあるトゥリバンという食堂に立ち退き問題が起こったことから始まります。 ホンデは若者が多く集まる街でライブハウスなどが集まっていましたが、地上げによりその数が減っていました。
トゥリバンを切り盛りしていた夫婦は、理不尽な地上げに抵抗するため建物に立てこもりを始めましたが、自分たちと似たような境遇であることを知ったインディーズミュージシャンたちは、状況を知らしめるため連日トゥリバンでライブをおこない夫婦の支援活動を開始したのであった…。
パーティー51はその活動を記録したドキュメンタリー映画で、タイトルはトゥリバンと隣の空き地にメーデーの5月1日に51バンドを集めて行われたイベント「51+」からきています。
ちなみにイベントは形を変えて今でも続いてます → http://jaripmusic.org/schedule/2012
この映画を初めて見た時、姫路にあったマッシュルームというライブハウスのことを思い出しました。
マッシュルームは、保守的な土地柄の姫路の中で自由な音楽をやってる人たちが集まっていて、鬱に始まりダメダメだった30代の自分を救ってくれた場所でした。 無くなって何年も経ちますが、この映画の中には、あのマッシュルームにいたような自由な音楽をやってる人たちがいました。その発見をしただけでも自分は嬉しくて、この映画を姫路の人に見てもらいたいと思いました。
映画のトゥリバンも食堂としては移転したけれど、元の場所は取り壊されてしまいましたが、場所が引き寄せていた何かを映画の中に感じてもらえたらと思います。
上映会の終了後にトークライブもおこないます。とは言っても映画の関係者や有名人を呼ぶわけでもなく、Twitterで知り合った珍骨丸さんと自分の二人で話をします。
珍骨丸さんは大韓ロック好きが高じて「大韓ロックショキ」というフリーペーパーを作られているのですが、姫路の不思議な縁と偶然が重なって今回、出演依頼となりました。
トークの予定としては大韓ロックと姫路のアングラ・インディーシーンをつなぐ関係について語る予定ですが、どういう不思議な縁があったのかは、その中で語られるはずです。見に来る人の中にも姫路シーンの関係者は居ると思うので、みなさんでワイワイ話しができればと思っています。
そして、来場者のかたには、珍骨丸さんの「大韓ロックショキ」と自分が書いた文章のスプリットフリーペーパーを配布予定です。内容は鋭意製作中ですが、パーティー51を補足するものができればと考えています。
「パーティー51」という映画は、音楽という面で語られる事が多いのですが、韓国の生活やコミュニティなどを知ることもできます。その生活やコミュニティの先には政治があって、報道されるようなデモなどの運動にもつながっているので、音楽以外にも注目しながら見てもらえればと思います。
長々と書いてしまったけれど、この映画には不思議な魅力があります。 その証拠に全国各地で緊急上映会開かれています。この映画を観て自分と同じように感じた人たちが日本全国各地にいる。それだけでなく韓国やアジア、世界に同じロックでつながる人がいる!そう思うだけで感動している自分がいます。
パーティー51は多くの人に見てもらいたいけれど、今回は朴槿恵政権問題がきっかけの緊急上映会なので1回限りの上映です。この文章を読んで、何か感じ取ってくれる人がいたなら、ぜひ1月8日、Quiet Holidayまで足を運んでください。
「姫路には来れない」という人も1月はとても多くの場所で上映会が開かれています。配給元のOffshoreのスケジュールをチェックして、どこかの会場に観に行ってください。その気持ちは間違いじゃなかったと実感するはずです。
みなさま、よろしくお願いします!
2016-12-31
_ 2016年もありがとうございました
なんだかんだで2016年も終わりです。
今年は、tDiaryにほとほと嫌気が差して、Hexoに乗り換えようと更新を控えて準備をしていましたが、とうとう2016年も終わってしまいます。年が明けて大学の後期が終わってから乗り換えできたらな。
更新は控えていたけど書きたいことはたくさんあってGoogle Keepにメモを残しているのだけど、また整理してドカっと出します。ホント、tDiaryは嫌だ。
さて、今年を振り返ると大学は授業の方はボチボチといった感じで変わりなかったけれど、何人かの学生と話をするようになって外と繋がられたのがよかったかな。引き続き見守っていきましょう。
姫路IT系勉強会は、去年末に「姫路IT勉強会の運営を降りる」と宣言してからの一年でしたが、一般参加としては9月に台湾に行ってた時以外は一般参加として参加しました。お手伝いとしてはたまに入るけど畳見さんとワテさんの二人三脚の運営になって自分はかなり楽になりました。
オープンソース関係は、ハックしようと買ったタブレットはそのままだし勉強会もあまり出られないけれど、OSCやKOF、12月10日にあったmini Debconf 2016/LibreOffice Kaigi 2016などのイベントに出てかろうじて保っている感じ。 やっぱり、しばらくは時間が割けないし、活動の割合として減ってしまうのは仕方がないな。
普段の生活については、9月に台湾に行ったのは大きかったですね! 初の海外旅行で台風で散々でしたが、食べ物や見るものすべてが面白かったのはもちろん、小白兎唱片というレコード屋に行って「自分と同じような音楽が好きな人がいるんだ!」と実感できて、いろいろ変わったような気がします。
その後、音楽関係ではアジアのインディーズロックをよく聞くようになり、特に韓国関係をよく聞くようになりました。聞くバンド聞くバンドどれも楽しいというのは久しぶりかも。 ライブは、11月に見たイ・ランさんと柴田聡子さんのランナウェイツアーが本当に良くって、今年のベストアルバムを選ぶならイ・ランさんの「神さまごっこ」しかない!という感じですね。
今年後半は自分と東アジアがつながっているという感覚があって、こういうことは今までなかったことなので、この感覚をそのままに2017年も突き抜けていきたいですね。年明け早々、1月8日にパーティー51の上映会もありますし。韓国語の勉強をきちんとしよう。
2016年は振り返ると充実した一年だったので、2017年はさらに飛躍するように頑張ります。来年もよろしくお願いします。