TDFビルド版LibreOffice添付フォントをfontconfigで認識させる

nogajun
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_ Linux版のLibreOfficeは、通常のディストリビューション配布版のほかにThe Document Foundationがビルドして配布しているLibreOfficeバイナリパッケージ(通称:TDFビルド)と呼ばれるパッケージがあります。

このTDFビルドには相互運用性確保のために添付されているフォントがあり、そのフォントがfontconfigに認識されていないことに気がつきました。

認識されない原因は、fontconfigのパスにフォントの場所が入っていないだけなので、パスの設定を追加するとLibreOffice以外でも添付フォントが利用できます。

対処方法

ユーザーのみの場合で~/.config/fontconfig/fonts.confがある場合は、<fontconfig>の下の行に一行追加します。

<dir>/opt/libreoffice4.4/share/fonts/truetype</dir>

無い場合は~/.config/fontconfig/fonts.confとして以下のようなファイルを作成します。

<?xml version="1.0"?>
<!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd">
<fontconfig>
    <dir>/opt/libreoffice4.4/share/fonts/truetype</dir>
</fontconfig>

システムワイドに認識させる場合は、上のファイルを/etc/fonts/conf.avail/90-libreoffice-tdf-fonts.confとして作成し、/etc/fonts/conf.avail/conf.d/にシンボリックリンクを張ります。

設定を追加したあと、コマンドラインからfc-cache -fvを実行すればフォントは認識されます。